今まで、いろんな治療をしてきたけれどなかなか改善しないとお悩みの方の為の「漢方・鍼灸の専門店」です。
スタッフ一同、心より皆様のお越しをお待ちしております。
これまでの臨床経験で、治る人と治らない人の間には、いったいどんな違いがあるのだろうかと考え続けてきました。
そしてたどり着いた答えが「焦り」という考え方だったのです。
鍼灸や漢方薬で治療を行っていくうえで忘れてはいけないのが「効かす」と「治す」との大きな違いです。
じっくりと時間をかけてお話をお伺いした上で、ご自身の身体に合わせた治療を行えば、100%とはいかなくても、
ある程度の効果はすぐに実感していただけると思います。
しかし、これは鍼灸や漢方が「効いている」段階であり、決して身体が治っている段階ではありません。
したがって、この段階で治療を中断すれば、症状がぶり返す可能性が非常に高くなります。
治療を開始したからと言って、すぐに身体が変化しないのは、どれだけ真剣にスポーツを始めても、すぐには
上達しないのと同じことです。
最低でも半年間は根気強く続けることを念頭に置き、その間に自分自身の身体を立て直す意志を強く持ってください。
特に慢性病や難治性の疾患の場合には、その治療が数年単位になることも視野に入れていただきたき、治療に
臨んでいただきたいと思います。
治療がうまくいくかどうかは、ご自身の心持で大きく変わってきます。
人それぞれ体質、生活習慣が異なるため、治療の効果も千差万別です。
大切なことは、この世の中に自分は1人しかいないことを理解し、
「他の人は良くなっているのに自分だけが変わらないこと」に悩んだりしないことです。
ご自身の状況を、どれだけ悩んでも身体を入れ替えることはできません。
自分の身体を恨んだり、嘆いたりしていては、決していい方向へ進みません。
考えるべきことは、「どうすればいい方向へと変えることができるのか」であり、少しでもいい方向へ向かうように、
私たちと一緒に治療に臨むことです。
治療を受けることによって、自分自身の身体が少しずつ変化していることを実感し、この「変化」を素直に喜び、
治療を継続することで「自分自身の身体を変えることができる」と前向きに治療に臨む方は多くのケースで体調が
よくなっています。
逆に身体が少しずつ良い方向へ変化しているにもかかわらず、その変化のスピードに満足できず、焦りを感じたり、
不安を感じたりする方は、鍼灸や漢方を信じ切ることができず、懐疑心を抱いてしまって治療効果にブレーキをかけ
てしまいます。結果的に治りにくい状況を自ら作り出してしまっているのです。
鍼灸や漢方の効果を最大限に発揮するためには、治療を開始したことによって起こっている変化を実感し、
素直な気持ちで「効いている」「治ってきている」と喜び、焦りたくなる気持ちをグッと抑えて、心を落ち着かせて
治療に臨む必要があります。
100%の効果をすぐに期待して焦らないように、じっくりと自分の身体と向き合ってください。
東洋医学は、西洋医学のように手術で悪い箇所を取り除くようなことはしません。
鍼灸や漢方薬を用いて人間本来の自然治癒能力を活性化させ、本来の健康な身体に戻していくことを念頭において
治療を進めております。
ですので、いきなり100%の効果を目指してしまうと、思い通りの効果が出なかったときに、苛立ちや焦りが生じ、
治療途中で疲れて、あきらめてしまうことが多いので、まずは60%~80%程度の効果を目指して治療を行い、
結果的に100%の状態になるようにしていきましょう。
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